Red blood No.4 次々と(No13)





プルルルルルル。





やっぱりムリかァ。

マジで携帯の意味ねぇ。

いつまでも聞こえてくるのは機械の音だけで、呆れたようにため息を一つ吐く。





「もしもしっ!!!」

「えっ!?えっ!?松田!?」





てっ!この声って松 田だよな!!!

繋がった?

えっ、えっ?

オレはあきらめていたのに、突然、相手のでた携帯に驚きの声をあげる。

これって繋がったんだよな!?





「えっ?その声って、 君!?」

「お、おぅ。」





携帯の向こうで松田の方も焦っているらしく、2人して驚き合い全く会話にならない。

まさか、繋がるとは思っていなかったオレも向こうから聞こえてくる松田の声を信じられないように聞いていた。





『神 さま、それで機械と文字で通じるだけじゃなく、会話もできるんっすか?すごいっすねぇ。』

「っ!?」

「え!?違うのよシオ君、えぇっと、何 て言ったらいいのかしら。この向こうにいるのは機械じゃなくて人なのだけれど。」





突然の乱入者に、オレは声にならない声を上 げる。

松田は誰かと一緒にいるのか?

だんだんと落ち着いてきた思考でそんなことを考え首を傾げる。

それにしても、今時携 帯を知らないってどうゆう子供だ。

突然の乱入者の声は携帯ごしでも分かる子供っぽい声だった。

松田が"シオ君"と呼んでいるので子供 の名前は、シオなのだろうか?





「松田、大丈夫か?真由も心配してたぞ!今、何処にいるんだ?!」

『うほっ!すご いっす。ホントに向こうから人の声が!』

「....オマエ、誰だっ?」

『もれは、シオっす。よろぽこ。そっちは、ダレっすわな?』

「イ ヤ、オレは だけど・・・・。」





携帯の向こうから聞こえてくるのは、シオって子の声。

変な喋り方する奴だな。

こっちで は、これが標準語なのか?

てか、これは日本語が通じてる?





「シオ君っ、ちょっといい?! 君、携帯繋がるの!?」

「繋がるっつーか、繋がるのは松田んとこだけ、家とか真由とかに掛けてみたけどダメだった。」

「・・・・・そう。」


「つか、松田いま何処にいるんだよ!?今日の待ち合わせ場所にいなかったって真由が心配してたぞっ。大丈夫か?」

「真由!? 本当!?真由に謝りたいけど、私も携帯が繋がらなくて・・・・・・・。」





松田も携帯が繋がらないとはどうゆうことだ?

オ レのとは繋がってるわけだろ?





君は今どこにいるの?」

「今って、サハラ?」

「えっ・・・・?それって・・・。」





向こうから聞こえてきた松田 の声はわけのわからないっていうハテナマークいっぱいの返答だった。

てか、オレもいまいち自分の状況が分かっていない。

これをどうや って説明するんだ?





「オレにもよくわからないんだけどな。正確には、たぶんどこかの砂漠?」

「えっ?」

「イヤ、友達の宇宙オタクに付き合ってやろうと思って、外に出たのはいいけど、それから松田の携帯に電話掛けてみら変な声が聞こえてきて・・・・・・・。」

「変な声?」

「おぅ。しゃがれた声で"来い、ロストエイプ 失猿"ってな。」
「っ!?」

「それから、空間にできた歪みか らでてきた赤黒い手に捕まれて砂漠の中に投げ込まれて。ホント、ココどこだっ?って感じで。オレ的には、リオールの街の近くの街だったら嬉しいんだけど。」





今分かっているのは、ココがどこかの砂漠で、変な物体(=機械)がうようよいるところ。

ホントに、リオールの街の近 くの砂漠だったなら嬉しいんだけど。

あの世界に、こんな高度な技術の機械があったか?

オレらの世界みたいに空に人為的な大きな翼を 持った鳥も飛んでいない世界なのに。




「そしたら、リサイクルマーク印の未確認生命物体に襲われるし、もうサンザン。」

「それって、 君・・・・・・・・。」

「ん? って!ギャー!!!!

「えっ!? 君!?」





携帯の向こうから聞こえてくる松田の声が遠くに聞こえる感じがする。

松田が言っていた話の続きが聞き たかったが今はそんな暇なんかなかった。

さっきも言ったが、砂の上走りニクッ!!!

そうだ、またオレは砂の上をダッシュで走っている。

後ろから追ってくるのは、松田に説明していたリサイクルマークの未確認生命物体。

あれかっ!!あれ!!

オレが、リサイクル マー(以下略) の話をしていたからニョッコリと現れたのか!?

それとも、この携帯の電波に反応して現れたのか!?





ガシャガシャガシャガシャ





「ギャー!!何で次々と増えてくんだよ!!!」

「っ、 君どうしたの!?」

『神さま。そんなに焦ってどうしたんっすか?』

『・・・チィー・・・?』





まだ繋がっている向 こうから聞こえてくるのは、焦った松田の声とさっきのシオとか言う奴の声。

そして、"チィ"って、まだ携帯の向こうに何かいたのか!?

そ れにしても、"チィ"とはっ!

携帯の向こうにいるのは、ネコミミのようなところにコードなどが入っていて、初期化されたら"チィ"って言うパソコ ン???

イヤ、今21世紀だぞっ。

21世紀にこのごろ入ったばっかりだぞっ。

そんなに、機械技術は進歩してねぇって!!!





ガチャガチャガチャガチャガチャっ





「ギャー!!!待て待て待てっ!!!それ 撃つのはやめろー!!!」





何体かは、オレを追ってきて。

何体かは、さっきの銃系等の武器をガシャンと組み 立てていき攻撃の準備を始める。

おぃ。策士化になったな!!!

何で、今度は2段攻撃考え出してんだよ!





「っ、 くん!?」

「松田っ。ちょっとごめん、一回切る。うぉ!!!スピードが早くなった!? あとで掛けなおすから!!!」





ポチッっと電源と書いているボタンを押して一端、電話を切った。

やっぱり、電話をしながらだと走りにくい。

携帯をギュッと握ってダッシュで走る。

聞いたところによると、なぜかたまごを持ちながら走ると早く走れるらしい。

あのくらいの ものを持って走るから早くなるのか!?

それなら、携帯も持って走ったら早くなるよな?





ビュンっ!!!





「ゲッ!!!」





さっそく、撃ってきやがった!

なんでコイツらこんなに追いか けてくるんだよ!!!!!












BAKETOPNEXT







ぼやき。

今回 はちょと短い。やっと、キャラと絡んだよ。神さまと塩だけだけど・・・。次は、オリジナル混ぜるか、合同させるか。