(綺麗な兄ちゃんっ!?)
(カカシ先生の思い人って男の人っ!?)
。なんで出てきちゃたの……」
「別に俺がでてきても悪いことはないと思うけど…なんか悪かった?」
「はぁ……」
「えっ?」

ため息をつくカカシにわけのわからないとオロオロしだす。

「うわぁ〜。すごい美人さんだってばよ……カカシ先生この人だれ?」
「……(こうなるから、ナルトたちには会わせたくなかったのに)」
「???」

キラキラとした視線をカカシに向けるナルト。
無視をしようとしていたカカシだが、期待をこめられた視線でじっと見つめられては
無視をするわけにもいかなくなり、今日何回目になるかわからないため息をもう一度ついた。

「俺の従兄弟の
「えっ?ちょっと!カカシ!?」

これでもういいだろうとの腕を掴んで出口に向かおうとする。

兄ちゃんは忍なのかっ!?」

しかし、それは遅しでの反対の腕を掴んでナルトがを引き止める。

「っ!?イヤ、俺は今は忍じゃないよ」
「今は……?でも忍者服着てるってばよ」
「ハイハイっ!ナルト!俺とは忙しいの!」
「カカシ先生のケチっ!別にいいじゃんかよ!で、兄ちゃん今は?って何?」
「う〜ん。前は忍やってたんだけどね、いろいろあって今はやってないんだよね」

忍者服は動きやすいからとは続ける。

「いろいろ?」
「ナルトっ!」
「……ちょっと、任務で右腕やっちゃってね」

バッとナルトがの掴んでいた手を離す。
ナルトが掴んでいた腕は右腕。
ナルトには前の中忍試験のときに忍をやめなければならないところまでやられてしまった友達がいる
忍をやめなければならないことで、すごく友達がつらい思いをしていたのを知っている。
今、その友達は現火影の治療を受けて忍を続けているが、はどうなのだろう―――?

「ごめん…兄ちゃん」
「気にすんなって、日常生活送るにはそんなに支障がないから」

右手を振りながら答える

「…で、カカシ。こいつら誰?」
「「「へ?」」」
「イヤ、カカシと結構仲良さそうだし誰かと思って」
「「・・・・」」

前の雰囲気に関係なく、いきなりが質問してくるのだから皆きょとんとしてを見る。

「……そう言えば、まだ言ってなかったね(俺的には一生言わなくてもいいことなんだけど......)
俺の今の教え子の『ナルト』と『サクラ』」
「っ!・・・・」
「どーしたの、
「イヤ、なんでもない。のらくらしてるカカシがよく先生なんてやってられるなって」
「ひどい。何それ」
「止めろ!止めろ!髪がぐしゃぐしゃになる!」


カカシは自分よりも背の低いの髪をぐしゃぐしゃと撫でる。

『『・・・・。』』
『キャー!やっぱりこれってこれって、あれってことよね!?』
『サクラちゃんどうしたんだってばよ。これとか、あれとか』
『あれはあれよ!お子様にはわからなくていいことなの!』
(なんなんだってばよ……)
(キャー!カカシ先生の思い人が綺麗な男の人だったなんて!カカシ先生もいつも以上に笑顔だし!
カカシ×さん!?うわーうわーうわー!!!美人二人でお似合いだわ!)

「ほらほら、二人の紹介も終わったし場所移動しよう」
「って、どこ行くんだよ」
「俺の家とか?」
「なんで、久しぶりに里に帰ってきたのにカカシの家に行くわけ?何するの?」
「愛を二人で育もうと・・・・」
「???」

『おしいことに、さんはカカシ先生の気持ちに気付いてないみたいだけど……』

はぁ…とため息を一つついてカカシとの様子を見るサクラ。
カカシ先生もアレだけアピールしてるのに何でさんは気付かないのかしらと思う。

兄ちゃん、久しぶりに里に帰ってきたってどういうことだってばよ」
『また……カカシ先生の思いに気付いてないバカも此処にいるし……』
「俺、忍やめてから旅してるんだ。いろんなところを転々としてるわけ」
「へぇー。すごい!」
「で、今回は俺に会いに帰ってきてくれたってわけ!」

ゴスッ

「「・・・・。」」
「里の近くに来たし、会いたい人がいたしね」
「…そ…それって…お…れ……?」

いきなり、抱きつこうとしたカカシには、暑いと言って鳩尾に一発喰らわせる。
それでも尚言葉を発しようとするカカシには違うと一刀両断。

『カカシ先生かわいそう......』
『うわっ。すっげぇ痛そう……』

転がりながら痛みをこらえるカカシに二人は哀れみの視線を送った。

さん。その会いたかった人とは会えたの?」
「うん。おかげさまでね」
「「???」」

何が一体おかげさまなんだろうと首を傾げながらを見るナルトとサクラ。
しかし、疑問に思っていたことが解決する前に痛みから立ち直ったカカシがの腕をとる。

「はい!紹介もすんだことだし!今日の任務も終わっただろう、子供たちは帰った帰った!
これからは、俺との大人の時間だから!」
「え゛ー!カカシ先生ってば、ずるい!俺ももう少し兄ちゃんに話を聞きたいのに!」
「ずるくない!俺たちのラブラブデートにお前たちが勝手に入ってきたんだろう!」

すっかりに懐いてしまったナルトと早くこの場から離れたいカカシ。
両者は一歩も譲らず言い争いは白熱する。

「てか、俺久しぶりに里に寄ったから、いろんなところ見て回りたかっただけで、
カカシじゃなくてホントはだれでもよかったんだけどー……」

は、アンコとシズネに会ったらカカシと一緒にぜひっ!
て言われたからカカシを誘っただけだしと続ける。

(アンコさんとシズネさんもカカシ×さん派!?うわぁ!あとで話しきかなくちゃ!)
「っ!?(ガーン!!!)」
「どうしたカカシ?お腹押さえて……なんか悪いモンでも食べたのか?」
「イヤ、ちょっとの愛の痛さを知ったわけで――」
「???」
(でも、ここまでくるとカカシ先生も哀れね……)

しゃがみこんでショックに耐えているカカシと、その様子をわけのわからないと見ている
二人のそんなようすをサクラは哀れんだ目で見ていた。

「ってことは!兄ちゃん、俺と一緒に里回ろうっ!俺としてはラーメン一楽がおすすめ!」
「っ!?ナルト!だからダメだってば!は俺と回るの!
まずは一緒にこの前できたカフェに行くだろ!もうそこの苺パフェがおいしいんだって!
苺パフェって言ったらやっぱり『あ〜ん♥』って言うあれだよな!
にそんなことされたら、俺もう幸せっ」
「カカシ先生、だから俺と一緒に兄ちゃんは回るんだってばよ!
そうだ!そうだ!俺の新技も兄ちゃんだけ特別に見せてやるってばよ!」
「だ〜か〜ら〜俺とだって!その後は、居酒屋に行ってにお酒飲ませてあとはお持ち帰り♥
家はイヤだって言うかもだから、ホテルに即行GO!」
「なんで、ホテル何かに行って何するんだってばよ」
「そりゃまぁ、あんなコトやこんなコト!」
「あんなコトやこんなコト?」
(カカシ先生の言うあんなコトってヤラシイことだよな?男同士で???)
「もう!早く可愛いを見たいっ!ってことで俺とは行くから!」
「ちょ!カカシ先生ずるいってばよっ!って………えっ?」
「どうしたんだナルト。もう俺は行くから!」
「いや……その兄ちゃんの姿がないってば……」
「っ!?」















さんいいんですか?カカシ先生置いてきて」
「だって、きゅ……ナルト君と楽しそうに会話してたし。早くしないと店とか閉まっちゃうしね」

人通りの多い中、とサクラはアイスを片手に店を見て回る。

(カカシ先生も先が長いわね……。)
「サクラちゃん見て回りたいのとか、行ってみたいところはある?」
「わ、私は別にっ!アイスまで奢ってもらっちゃったし」
「遠慮しない!俺、金だけはいっぱい持ってるから」
「えっ?」
「ほらほら俺、忍やってたころとかは結構給料とか貰ってて、
でもそん時は任務が忙しくて使わず溜まっていくだけだったんだよね」

今もいっぱい残ってんの。とアイスを口に運びながら言う。

さんって強かったんですか?」
「う〜ん。どうかな?“天才忍者の片腕”って言われてたことはあったけど…」
「すごいっ!」
「でも、“天才忍者”じゃなくて天才忍者の“片腕”だからね」
「それでも、すごいですよ!うわぁ!」

キラキラとした目でサクラから見られ、一瞬たじろぐ

「じゃぁ、今度帰ってきたとき修行付き合ってあげようか?アドバイスぐらいはできると思うし」


ニッコリと笑ったの顔を見てサクラは自分の頬が熱くなっていくのを感じる

そんななごやかな雰囲気の二人の上をゆっくりと雲が流れていた














一方。流れる雲も太陽の光も見えない廃屋の中

ー!どこにいったんだー!俺とのラブラブ計画はどうなるんだー!」
兄ちゃんー!」

いつまでも、いい年した青年と子犬のように尻尾を垂れさせた少年が
ある一人の青年の名前をいつまでも呼び続けたとか・・・・
















カカシ夢?ナルト夢?サクラ夢?それとも△○□夢?
書いてたら異様に長くなり……まぁ…カカシ奇人夢だと思ってもらえれば(えっ?
ついでに言うとパソ子クラッシャー事件でフロッピーに入れてなかったので、
もと作品とちょい違うものに……
うわうわ。遙ちゃん!遅れてスミマセンっ!
こ、こんなものでも貰ってくれたらうれしいですっ!
そのまたついでに+α話がどこかに隠れているので探してみてください!(逃走