先輩と佐野 @


ガチャ
「………」
「んー、俺的にはこれはアウトだなー」
「……、先輩何してるんですか」
「…ん?あ。よっ、おかえり!練習お疲れー」
「っども。…じゃなくて、先輩俺のベッドの上で何してるんですか」
「あー、静かに読書?部屋にいると南がうるさいから」
「(先輩でも本読むんだ)」
「あ、今佐野俺に結構失礼なこと考えただろ!」
「(ッ!?)いいえ。で、何の本読んでるんですか」
「エロ本」
「………」
「佐野はどっちのページのがいい?俺的にはこっちのがいいと思うんだけど」
「……、興味ありませんから」





(…このムッツリ大王めがァ!)(早く自分の部屋に帰ってほしい…)







先輩と佐野 A


「くそぅ。このムッツリ大王め(今度ベッドの下にエロ本隠してないか探してやる)」
「……先輩、何か言いました?」
「うんん?なーんにも。つーかさー、佐野。今どきの若人っつたら頭の中エロでこーせーされてるわけよ。それなのに、おまえ何。もうちょっと、イイ反応しろよー」
「………」
「いいよ。佐野がかまってくれないならミズキちゃんで遊んでくるから」
「ッ!?センパイ!(あー!くそっ、行きやがった!)」





(“遊ぶ”って、“遊ぶ”だよな!?あっち方面じゃねぇよな!?)(おおお?あの佐野の反応なに。もしかして三角関係?おもしろっ)














先輩と瑞稀と中津


「あ、いた。ミズキちゃーん!秀一ー!」
「ん?何スかセンパイ」
先輩っ!ちゃん付けは、やめて下さいって言ってるじゃないですか!俺は男です!」
「それよりさー」
「っ!?(無視された!?)」
「なぁ、二人はどっちのページの方がいいと思う?俺としては――」
「「へぶっ!!(ななななななっ!)」」
「ん?」
「「なんですかそれっ!」」
「(おぉ、ユニゾン)なにって、エロ本に決まってるじゃん、でどっちだ?」
「「どっちでもいいです!(それより早くそれ閉じて!)」」





(うわぁ、もろに見ちゃった!そ、そーだよな。今どきの男の子だもんな。エロ本の一つや二つ…)
(瑞稀が女だったら…。って、ちがうちがうちがう!て、なななんでオレ、瑞稀に見られてるんだ?!) (……初々しいなーこいつら)


さにょとにゃかつはムッツリだとおもうに一票  07.08.22